「 匠の話芸 」
「 匠の話芸 」
三遊亭竜楽師匠の寄席が終わった後、
今年、9月に百寿を迎える、入館者さんが、
━ 今日、噺をしてくれた人のサインがほしいの。
と、自室からサイン帳を持参された。
師匠も 快く、
百寿 おめでとうございます!
令和元年六月十三日 三遊亭竜楽 与利
・・・ 様
と 認(したた)めてくれた。
サイン帳を産に入館者さんに見せると、少女のような、ぱっとした笑顔一杯に喜びを表わしてくれると、
目指す『 笑 』の効能が直に感じられてこちらもうれしくなってくる。
前方から、聴衆の眼差しを観察していると、その引きこまれの具合がよくわかる。
古典落語でも、有名でよく知られる
━ 時そば
━ 親子酒 は 切れ味の良い江戸訛りと、蕎麦をすする、 酒をあおる、 飲んだくれる、 酔っぱらう
そんな所作仕草に満席63名の聴衆が魅了されていく。
第二十一回 ゆうゆう壱番館寄席。
『 匠の話芸 』をしみじみ観賞できた。